📘 hkob-astro-notion-blog

これまではてなブログにて情報発信をしていましたが、令和5年3月22日より、こちらでの情報発信を始めました。2019年以前の古い記事は過去の Middleman 時代のものなので、情報が古いです。記録のためだけに残しています。
2019-05-24
macOS Homebrew

新規マシン導入前の下準備(続き) - 産技高専における macOS 環境の構築(2)

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この記事は Middleman 時代に書いた古いものです。記録のため、astro-notion-blog に移行していますが、あまり参考にしないでください。
mackup の設定

mackup は各種設定ファイルを iCloud や Dropbox などに保存しておき，複数のマシンで同期する仕組みである． mackup を用いることで，Unix 関係の設定ファイルも同期が可能ではある． ただし，こちらは直接エディタで記述するし，基本的に git で管理したい． そのため，dotfiles の中に直接保存し，deploy.sh で同期するようにしている．

mackup で対応できるアプリはかなり多い．詳細は mackup のアプリケーションリスト を参考にすればよい．今回は iCloud に，iTerm2 の設定だけを同期するテストをやってみる(具体的に何を同期するかは後でゆっくりと決める)． mackup の設定手順を以下に記録しておく．

  1. まずは設定がちゃんとされている rMBP の方で作業する． mackup の設定ファイルはまだないので，dotfiles/.mackup.cfg に最低限のものだけを記載する． デフォルトで設定されている Dropbox は3台までという制限が入ってしまったので， ここでは iCloud を engine とした． 
    [storage]
engine = icloud

[applications_to_sync]
iTerm2
  2. このファイルをリポジトリにコミットして，bitbucket に push しておく
  3. mackup の設定ファイルをホームに置きたいので，rMBP 側でも bootstrap.sh を動かしてみる．ソフトは全てインストールされているので，特に時間もかからず終わるはず． 
    ~/dotfiles/bootstrap.sh
  4. mackup の設定ファイルがホームに置かれたので，rMBP 側で mackup による backup を実行する．iCloud にフォルダがないと指摘されているので，Yes として作成した． 
    $ mackup backup
Mackup needs a directory to store your configuration files
Do you want to create it now? </Users/hkob/Library/Mobile Documents/com~apple~CloudDocs/Mackup> <Yes|No>Yes
Backing up Library/Preferences/com.googlecode.iterm2.plist ...
  5. 後は mini 側でも同様に ~/dotfiles/bootstrap.sh を実行すればよい．
initialize.sh の設定

最後に後処理で実施したいスクリプトを記載する．とりあえず今のところ気になるのは，TeX Live/Mac のヒラギノ設定くらいだろうか．

  1. まずやりたいことを以下のように記載してみた． 
    #!/usr/bin/env bash

set -e

TLMGR_REPOSITORY=http://ftp.jaist.ac.jp/pub/CTAN/systems/texlive/tlnet

echo "TeX Live update (require password)"
sudo tlmgr option repository $TLMGR_REPOSITORY
sudo tlmgr update --self --all --no-persistent-downloads

MACTEX_SETTLED="$HOME/.mactex_settled"

if [ ! -e "$MACTEX_SETTLED" ]; then
  sudo tlmgr repository add http://contrib.texlive.info/current tlcontrib
  sudo tlmgr pinning add tlcontrib '*'
  sudo tlmgr install japanese-otf-nonfree japanese-otf-uptex-nonfree ptex-fontmaps-macos cjk-gs-integrate-macos

  sudo cjk-gs-integrate --link-texmf --cleanup
  sudo cjk-gs-integrate-macos --link-texmf

  sudo mktexlsr

  sudo kanji-config-updmap-sys --jis2004 hiragino-highsierra-pron
  touch $MACTEX_SETTLED
fi
  2. 最初に rMBP で動くことを確認してみた．こちらも MacTeX 2019 を入れたばかりだったので，正しく日本語設定できることを確認できた．
  3. これで問題なしと mini 側で実行するとうまく動かなかった．sudo しているので，http_proxy が引き継がれないためだ． env_keep を /etc/sudoers に追記をすればよいのだが，ここまでの自動化はちょっと怖いので bootstrap.sh の頭でチェックだけ行い，ユーザに visudo してもらうことにした． 
    #!/usr/bin/env bash

echo "check env_keep(http_proxy, https_proxy) in /etc/sudoers (require password)"
ENV_KEEP=$(sudo grep http_proxy /etc/sudoers)
if [ "X${ENV_KEEP}" = "X" ]; then
  echo '======'
  echo 'Please add the following two lines in /etc/sudoers using "sudo visudo"'
  echo 'Defaults    env_keep += "http_proxy"'
  echo 'Defaults    env_keep += "https_proxy"'
  exit
fi

set -eu

# ここから先は同じ
DOTPATH=$HOME/dotfiles

これで全て完了した． mackup に登録すべきものの精査をするとともに，dotfiles も手を入れたいと思う． 後は新しい MacBook Pro が届くのを待つのみ．

macOS Homebrew