デプロイのテスト - 不定期刊 Rails App を作る(4)

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この記事は Middleman 時代に書いた古いものです。記録のため、astro-notion-blog に移行していますが、あまり参考にしないでください。

後でデプロイは自動化するが，ひとまず正しく動くことを手動で確認する

git の登録

すでに Rails により .gitignore が設定されている．macOS, Vim, Rails の .gitignore を追加しておく．被るものがあるが気にしないことにする．ちなみに，gibo は homebrew でインストールできる．
```
gibo update; gibo dump macOS Vim Rails >> .gitignore
```
現在のファイルを全てコミット・プッシュしておく．慣れないうちは SourceTree などの GUI アプリを使うとよい

デプロイサーバでの Rails 設定

デプロイサーバではすでに nginx がインストールされており，他の Rails アプリはリバースプロキシとして利用している．今回は，Rails 側の production 設定を行なった後に，リバースプロキシの設定を追加する．

リポジトリを pull し，bundle install, yarn, webpack などの設定は開発環境と同様に設定しておく．
config/database.yml の production の設定を行う．production については，デフォルトでパスワードの設定があるが，ホスト名とポート番号を追加しておく．パスワードは環境変数 ATTENDANCE_DATABASE_PASSWORD で設定するようになっている．
```
production:
  <<: *default
  database: attendance_production
  username: attendance
  password: <%= ENV['ATTENDANCE_DATABASE_PASSWORD'] %>
  host: localhost
  port: 5432
```

PostgreSQL には attendance というユーザが必要となる．postgres ユーザとなり，ユーザ作成およびユーザの設定を行う．

# postgres ユーザになる
sudo su postgres
# attendance ユーザを PostgreSQL に作成
createuser attendance
# psql で attendance ユーザの設定を追加 (2行目以降は psql でのコマンド)
psql template1
template1=# alter user attendance createdb;
template1=# alter user attendance encrypted password '設定したいパスワード';

/etc/postgresql/9.5/main/postgresql.conf にて listen_addresses を localhost にしておく(デフォルトだから書かなくていいのかもしれないが)．
```
listen_addresses = 'localhost'
```
/etc/postgresql/9.5/main/pg_hba.conf にて attendance_production の設定を追加しておく
```
local attendance_production attendance md5
```
postgresql サービスを再起動する
```
sudo service postgresql restart
```
今回のサーバはサーバ直下ではなく，サブディレクトリで運用する．このため，production 環境のみ prefix を追加するように設定する．このため，config.ru に以下の設定を追加する．この結果，環境変数 RAILS_RELATIVE_URL_ROOT が設定されている時のみ，map を追加することになる．
```
if ENV['RAILS_RELATIVE_URL_ROOT']
  map ENV['RAILS_RELATIVE_URL_ROOT'] do
    run Rails.application
  end
else
  run Rails.application
end
```

puma は sock 経由でリバースプロキシにデータを転送する．このため，config/puma.rb に以下の設定を追加する

_proj_path = "#{File.expand_path('../..', __FILE__)}"
_proj_name = File.basename(_proj_path)
_home = ENV.fetch('HOME') { '/home/hkob' }

pidfile "#{_home}/run/#{_proj_name}.pid"
bind "unix://#{_home}/run/#{_proj_name}.sock"
directory _proj_path

この設定では $HOME/run の下に pid ファイルと sock ファイルを作成するため，事前にディレクトリを作成しておく
```
mkdir ~/run
```

サーバを起動する前に production のデータベースを作成しておく

env ATTENDANCE_DATABASE_PASSWORD='設定したデータベースパスワード' RAILS_ENV=production bin/rails db:create

サーバを起動する．このためには，RAILS_MASTER_KEY が必要となる．Rails new した時に，config/master.key が作成されているので，その内容をメモしておく．

とりあえずテストでサーバが起動することを確認する

env RAILS_MASTER_KEY='config/master.key の内容' RAILS_RELATIVE_URL_ROOT=/attendance ATTENDANCE_DATABASE_PASSWORD='設定したデースベースパスワード' RAILS_ENV=production bin/rails s

とりあえずテスト用の reboot スクリプトも作っておく．パスワードなども書かれているので，リポジトリ外に設置しておくこと．

#!/bin/sh
kill -KILL `cat ~/run/attendance.pid`
cd /home/hkob/attendance
bin/webpack
RAILS_RELATIVE_URL_ROOT=/attendance ATTENDANCE_DATABASE_PASSWORD='設定したデータベースのパスワード' RAILS_MASTER_KEY='config/master.key の内容' RAILS_SERVE_STATIC_FILES=true RAILS_ENV=production bundle exec puma -w 2 -d

このスクリプトを実行すると既存の puma プロセスを止め，新しいサーバを起動する
```
../reboot.sh
```

nginx の設定

nginx はリバースプロキシとして設定する．ここでは今回の設定部分のみを記載する．/etc/nginx/sites-available/default の関係部分を示す．/attendance は upstream で sock を参照するように設定しているだけである．

server {
        listen 443 ssl;
        (中略)
        location /attendance {
                proxy_pass http://attendance;
                proxy_set_header X-Forwarded-For $proxy_add_x_forwarded_for;
                proxy_set_header Host $http_host;
                proxy_redirect off;
                root /var/www/html/attendance/public;
        }
        (中略)
}
upstream attendance {
        server unix:/home/hkob/run/attendance.sock fail_timeout=0;
}

設定が終わったら nginx を restart する
```
sudo service nginx restart
```
該当サーバの /attendance をブラウザでアクセスし，クライアントと同じ表示がでればデプロイ完了である．

長くなったので今日はここまで