小林研究室 - VMware Fusion - macOS アプリケーションナビ

VMware Fusion - macOS アプリケーションナビ

macOSAppNavi macOS VMware 2019年 6月 30日

VMware fusion と Ubuntu Server のインストール

Docker を使って大きめのシステムを作成したくなったため、Docker for Mac を止め、VMware fusion 上の Ubuntu Server で docker を動かすことにした。

すでに Brewfile で以下のように設定しているため、VMware fusion のインストールは終わっている。
```
cask "vmware-fusion"
```
Ubuntu Server の Download サイトから Ubuntu Server 18.04.2 LTS をダウンロードする。 Download Ubuntu Server

ダウンロードした ISO ファイルが正しいことを shasum で確認する。

hkob@hMBP ~/Downloads> echo "ea6ccb5b57813908c006f42f7ac8eaa4fc603883a2d07876cf9ed74610ba2f53 *ubuntu-18.04.2-live-server-amd64.iso" | shasum -a 256 --check
ubuntu-18.04.2-live-server-amd64.iso: OK

ダウンロードした ISO イメージを使ってインストールする。ホスト名は dockerhost とした。ファイルシステムを xfs にした以外は通常通りのインストールをした。macOS 側と同じ hkob ユーザを設定した。以下、インストール後にいくつかの設定をした。

そのままだと sudo 時に名前の逆引きに失敗するので、/etc/hosts の 1 行目にに名前を追加した。
```
127.0.0.1   localhost.localdomain  locahost dockerhost
```
apt を更新しておく。
```
sudo apt update; sudo apt upgrade
```
hkob ユーザに何か問題が会った時のために、別途 admin ユーザを作っておく。
```
sudo adduser admin
```
admin ユーザを sudo ユーザに登録しておく。
```
sudo gpasswd -a admin sudo
```

headless 起動の設定

Ubuntu Server は Docker 専用に使うため、GUI は必要ない。そこで通常は headless で起動したい。

vmrun というコマンドをターミナルから実行したいため、/usr/local/bin/vmrun の確認をする。以下のように Symbolic link になっていれば問題ない。
```
> ls -l /usr/local/bin/vmrun
lrwxr-xr-x  1 hkob  admin  54  6  4 18:05 /usr/local/bin/vmrun -> /Applications/VMware Fusion.app/Contents/Library/vmrun
```
もしなっていない場合には、以下のようにシンボリックリンクを作成しておく。
```
ln -s /Applications/VMware\ Fusion.app/Contents/Library/vmrun /usr/local/bin
```

headless 起動は上記の vmrun に nogui オプションを設定することで実行できる。毎回コマンドに VM ファイルを設定するのが面倒なので、シェルスクリプトを作成しておく。

#!/bin/sh

VMRUN="vmrun -T fusion"
VM="$HOME/Virtual Machines.localized/Ubuntu (64 ビット) Server 18.04.2.vmwarevm/Ubuntu (64 ビット) Server 18.04.2.vmx"

case "$1" in
  "start" ) $VMRUN start "$VM" nogui ;;
  "stop" ) $VMRUN stop "$VM" ;;
  "suspend" ) $VMRUN suspend "$VM" ;;
  "stopsoft" ) $VMRUN stop "$VM" soft ;;
  "suspendsoft" ) $VMRUN suspend "$VM" soft ;;
  * ) echo "ubuntu.sh [start|stop|suspend|stopsoft|suspendsoft]" ;;
esac

これで ubuntu.sh start とすると Ubuntu server がヘッドレスで起動する。

ssh の設定

macOS 側から色々と ssh アクセスすることがあるので、authorized_keys の設定などをしておく。

Ubuntu Server の IP アドレスを .ubuntu_ip というファイルに記載しておく。
```
echo 172.16.103.135 > .ubuntu_ip
```
ubuntu 側に .ssh フォルダを作成する。なお、macOS では fish を使っているので、`` ではなく () を使っている。
```
ssh (cat ~/.ubuntu_ip) -C mkdir -p .ssh
```
macOS 側の id_rsa.pub を ubuntu 側の authorized_keys にコピーする。
```
scp .ssh/id_rsa.pub (cat ~/.ubuntu_ip):.ssh/authorized_keys
```
公開鍵でログインできることを確認する。
```
ssh (cat ~/.ubuntu_ip)
```
ubuntu 側でも公開鍵を作っておく。
```
ssh-keygen
```

ubuntu → macOS の共有フォルダ設定(あまり使わない)

macOS のホームは、Ubuntu Server 側から読み書きできるようにしたい。以下の手順で設定する。

VMware fusion の共有設定で、hkob フォルダを「読み取り/書き込み」でアクセス許可する。
この作業だけで自動的に /mnt/hgfs というフォルダに /Users/hkob がマウントされていた。

macOS → ubuntu の共有フォルダ設定 (NFS)

上記の設定で、ubuntu 側から macOS のフォルダは見えるようにはなったが、権限などが色々と面倒そうだった。実際、docker を共有フォルダの上で動作させたところ、権限の問題があって色々とトラブった。ということで、逆に ubuntu 側のディスクを macOS 側でアクセスできた方が便利かと考えた。 Linux と macOS なので、せっかくなので NFS で共有することにしてみる。 NFS の場合、ubuntu 側と macOS 側で uid を揃える必要がある。今回は、ファイルがまだほとんど入っていない ubuntu 側の uid (1000) を macOS と同じ uid (502) に設定することにした。なお、ログインユーザしているユーザの uid は変更できないので、先ほど作成した admin ユーザで実施する。参考: Ubuntu で uid、gid、グループ名の変更

現在の状態を確認

admin@dockerhost:~$ id hkob
uid=1000(hkob) gid=1000(hkob) groups=1000(hkob),4(adm),24(cdrom),27(sudo),30(dip),46(plugdev),108(lxd)

ダミーグループの tmpgroup を作成

admin@dockerhost:~$ sudo groupadd -g 3000 tmpgroup

ダミーグループに変更

admin@dockerhost:~$ sudo usermod -g tmpgroup hkob

変更を確認

admin@dockerhost:~$ id hkob
uid=1000(hkob) gid=3000(tmpgroup) groups=3000(tmpgroup),4(adm),24(cdrom),27(sudo),30(dip),46(plugdev),108(lxd)

hkob グループを削除
```
admin@dockerhost:~$ sudo groupdel hkob
```

hkob グループを再作成

admin@dockerhost:~$ sudo groupadd -g 502 hkob

hkob グループに変更

admin@dockerhost:~$ sudo usermod -g hkob hkob

変更を確認

admin@dockerhost:~$ id hkob
uid=1000(hkob) gid=502(hkob) groups=502(hkob),4(adm),24(cdrom),27(sudo),30(dip),46(plugdev),108(lxd)

ダミーグループを削除

admin@dockerhost:~$ sudo groupdel tmpgroup

uid を変更。hkob ユーザのプロセスが動いていたら変更できないので、動いているプロセスを削除すること。
```
admin@dockerhost:~$ sudo usermod -u 502 hkob
```

hkob でログイン後、id コマンドで自分のアカウントの変更を確認

hkob@dockerhost:~$ id
uid=502(hkob) gid=502(hkob) groups=502(hkob),4(adm),24(cdrom),27(sudo),30(dip),46(plugdev),108(lxd)

nfs をインストール

hkob@dockerhost:~$ sudo apt install nfs-kernel-server

export の設定を /etc/exports に追記

echo '/home/hkob 172.16.103.1(rw,no_subtree_check)' | sudo tee -a /etc/exports > /dev/null

nfs-kernel-server を起動

hkob@dockerhost:~$ sudo systemctl start nfs-kernel-server

nfs-kernal-server を有効化

hkob@dockerhost:~$ sudo systemctl enable nfs-kernel-server

先ほど記載した /etc/exports の内容を更新
```
hkob@dockerhost:~$ sudo exportfs -ra
```

macOS 側で $HOME/bin/nfs_mount.sh を記述

#!/bin/sh
sudo mount_nfs -P `cat $HOME/.ubuntu_ip`:/home/hkob $HOME/ubuntu

nfs_mount.sh に実行属性を付加
```
chmod +x ~/bin/nfs_mount.sh
```
nfs_mount.sh を実行
```
nfs_mount.sh
```

mount を確認

df
172.16.103.135:/home/hkob  536602632  13042304  523560328     3%       75357           134140835    0%   /Users/hkob/ubuntu

umount の際に ubuntu の IP が必要となる。面倒なので、$HOME/bin/nfs_umount.sh を作っておいた。
```
#!/bin/sh
sudo umount `cat $HOME/.ubuntu_ip`:/home/hkob
```

ubuntu をシャットダウンするときに nfs_umount を忘れそうなので、ubuntu.sh に umount を追加した。

  "stop" ) nfs_umount.sh; $VMRUN stop "$VM" ;;
  "suspend" ) nfs_umount.sh; $VMRUN suspend "$VM" ;;
  "stopsoft" ) nfs_umount.sh; $VMRUN stop "$VM" soft ;;
  "suspendsoft" ) nfs_umount.sh; $VMRUN suspend "$VM" soft ;;"

これでだいたいやりたいことはできるようになった。

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