Windows のインストール - 産技高専における Windows 環境の構築(1)

WindowsSetting Windows VMware Setup 2019年 4月 22日

まえがき

本校では第3学年から BYOD (Bring Your Own Devide) による授業が行われている。 このため第3学年の情報処理IIでは学生のサポートとして、自分の PC を使ったコンピュータリテラシ授業を実施している。

macOS の場合には、Homebrew の設定さえ教えてしまえば、ほぼなんとかなるのでサポートも簡単であった。 一方で、Windows 環境についてはこれまでもかなりてこづっていて、詳しい学生に丸投げしていたのが現状であった。 この場合、対応する学生によって作成される環境がバラバラになり、その後のサポートが逆に大変になることもある。 そこで、重い腰をあげて仮想環境に Windows を新規にインストールして見ることにした。 ここでは学生が授業で困らない程度の環境構築までをまとめてみたいと思う。 Windows に関しては本当に普段使っていないので、色々と調査しながら試していく。 間違っているようであれば指摘してほしい。

VMware fusion による Windows のインストール

普段使いするつもりもないので、久々に仮想環境に Windows 10 をインストールすることにした。 職場では仮想環境を立ち上げるたびに Windows update 待ちになることが耐えられず、古い Mac mini に Bootcamp で Windows をインストールしてしまっている。 そんなわけで、手元にある VMware fusion を調べたら fusion 8 で止まっていた。 「brew cu」 で vmware のバージョンをあげたところ、「11.0.3-12992109」まで上がっていた。 起動すると当然ながらライセンスが求められたので、version 8 からのアップデートで購入した。

(コメント) 学生の場合は、メモリの多い機種も使っていないだろうし、仮想環境ソフトウェアにもお金がかかるので仮想環境はおすすめしない。Bootcamp を使おう。どうしても仮想環境でというのであれば、Kuvito で手に入る Parallels の方が安いかと思う。私の場合には複数台の Mac があるので、VMware fusion の方が安くなるのでこっちを使っている。

次に、Windows 10 を入手する。学校で使うのであれば KMS 認証のものをインストールできる。 しかしながら、今回インストールするマシンは主に研究用に大学に持っていくマシンなので、そうそう頻繁に学内には持ち込まない。 そこで、学生と同じ条件に近い「Work at home」のものを Kivuto で購入した(学生は無料だが、教員は千円強の金額がかかる。今回は以前よりも金額が上がっていた)。 ダウンロードしようとしたら 5.31GB もあるとのことなので、諦めてここで寝る。

深夜に起きたらダウンロードが終わっていたので、早速 VMware にインストールをすることにした。 以下、手順を示しておく。

  1. 新規とすると、ディスクイメージを選択するように言われるので、ダウンロードした Windows 10 の ISO イメージをドラッグする。 インストール
  2. イメージが認識され、新しい仮想マシンを作成という画面になるので、続けるを押す。 新しい仮想マシン
  3. VMware の場合には、事前にアカウント名やプロダクトキーを入力しておくと自動でセッティングしてくれる簡易インストールというものがある。 便利なのでこれを使わせてもらう。Kivuto で取得したプロダクトキーをここに入力するだけでよい。 アカウント名は認証が簡単になるので、macOS 側と合わせておく。 簡易インストール
  4. 統合という画面が出るので、どちらかを選択する。今回は「さらにシームレス」にしておく。 統合
  5. ここまでで簡易的な設定が終了する。メモリや CPU コアなどは適当に割り当てられる。これでよければ終了すると自動的にインストールが始まる。 今回は、メモリと CPU コアだけは増やしておきたいので、設定のカスタマイズを実行する。 終了
  6. 設定をするためには VMware ファイルを保存する必要がある。以前は Documents の下に仮想マシンというフォルダを作っていたが、今はホーム直下に作るようになったようだ。iCloud Drive との関係だろう。 VMware の保存
  7. 保存すると設定画面が表示される。 VMware の設定
  8. プロセッサとメモリで割り当てるコア数とメモリを変更しておく。 今回テストに利用する MacBook Pro は初代 Retina であり、かなりロートルマシンではある。 とはいえ、8コアでメモリも16GBまであるので、4コア6GBまで割り当てておく。 その他の設定はおいおい変えることにして、さっさとインストールする。 プロセッサとメモリ
  9. メインスクリーンの再生ボタンを押せばインストールが始まる。 20分弱で VMware tools のインストールまで完了した。 Mac だとデスクトップでスタックを使っていたので気にしていなかったが、Windows だと全てのファイルがデスクトップに置かれてしまっており、大変なことになっていた。 インストール完了
  10. 朝思い出して、Windows update をしておいた。2回ほど実行したら最新版になった。

後はプロキシ環境下でのテストをしたいので、このマシンを職場に持っていって続きを実施することにする。長くなったので今日はここまで。

キーボード配列の設定(夕方追加)

早速次の作業を始めたところ、キーボード配列が日本語になっていて作業にならなかった。翌日のネタではないので、ここで設定方法を示しておく(というかいつもどこにあるのか忘れるため)。

  1. 設定画面から「日付と言語」を選択 (なぜキーボードという設定にないのか不思議でたまらない) 日付と言語
  2. 言語タブを選択 言語
  3. 言語のオプションを選択 言語のオプション
  4. 下の方にハードウェアキーボードレイアウトが書かれており、間違って認識されているので「キーボードレイアウトを変更する」を選択 ハードウェアキーボードレイアウト
  5. プルダウンメニューになっているので、101/102 キーボードが選択 106キーボードになっている
  6. 求められるので再起動 102キーにして再起動
  7. 再起動するとキーボードが正しく認識されていることがわかる