情報通信工学コース 山本研究室
公立大学法人 首都大学東京

Yamasho Lab Graduate members

2018 Bachelor Graduate

Takeshi Okamoto

2012年 東京都立産業技術高等専門学校 ものづくり工学科 入学

2017年 東京都立産業技術高等専門学校 情報通信工学コース 卒業

2017年 東京都立産業技術高等専門学校 専攻科 創造工学専攻入学

2019年 東京都立産業技術高等専門学校 専攻科 創造工学専攻修了

     学士(電気・電子)

2019年 長岡科学技術大学 大学院へ進学

 

Research

視線検出を用いた系列位置効果による短期記憶力評価【卒業研究】

近年,認知症患者数の増加が問題視されています.この認知症の早期発見は物忘れの増加等の変化で気づくことが多く、この記憶の能力を推し量る方法として,系列位置効果による短期記憶の評価が心理物理学分野で多く行われてきました.通常は評価者が順番に複数の単語を読み上げ,中間順序に位置した言葉の記憶具合から短期記憶能力を推し量りますが,音声で与えられる情報に対しては瞬時の理解能力が必要であり,高齢者にとっては非常に負荷の重い課題です.そこで我々は,与える情報を視覚情報として,視線検出装置と組み合わせることで,系列位置効果を評価する方法を開発しました.

能動的な刺激による生体信号変化からの集中力評価【特別研究】

現在,政府が推進している働き方改革では.精神疾患や過労死の原因となる長時間労働の撲滅を目指しています.この取組みでは単に労働時間の削減だけではなく,生産性を上げて経済的成長や利益も確保する必要があるため,各企業では快適で作業に集中できる労働環境の構築を検討しています.本研究ではこれら社会的課題の解決に貢献するために,作業中の生体信号を計測することで集中力を評価できるインターフェイスを開発しました.具体的に,脳の判断能力を用いる逆ストループ干渉を利用した課題を策定し,その課題実施中の眼の移動時間や心拍変動で集中具合を評価しました.また,集中具合を妨害に対する耐力で評価する手法を提案し,実際にその効果を確認することができました.

Publications

  1. [7]Shoji Yamamoto, Takeshi Okamoto, Sadami Okada, Kaoru Inoue, Norimichi Tsumura,
    Biometric Sensing for Persistence of Concentration againstElectrical Stimulus,
    ICME2019 Now submitting.
  2. [6]岡本健志,岡田貞実,井上薫, 山本昇志,
    能動的な刺激による生体信号変化と集中具合の関連性評価,
    映像情報メディア学会年次大会予稿集, 22B-4, (2018.12.21, 東京).
  3. [5]岡本健志,山本昇志,井上薫,
    フロー心理状態を探る計測技術,
    電子情報通信学会 魅力工学研究会シンポジウム, Poster, (2018.9.05, 大阪).
  4. [4]Shoji Yamamoto, Takeshi Okamoto, Kaoru Inoue, Norimichi Tsumura,
    Visual Assessable Inspection of Short-term Memory with Eye Tracking,
    Proceedings of OSA Fall Vision Meeting, P27, WashingtonD.C, USA, (Oct, 2017).
  5. [3]岡本健志,鈴木玄貴, 山本昇志,
    視線検出による効率的な短期記憶評価法の提案,
    映像情報メディア学会年次大会予稿集, 31B-2, (2017.9.1, 東京).
  6. [2]松藤彰宏,岡本健志,山本昇志,
    広視野ステレオカメラによる人物の姿勢や向きの推定,
    映像情報メディア学会技術報告, Vol.41, No.4, pp.5-8, (2017.2.18, 横浜).
  7. [1]岡本健志,松藤彰宏,山本昇志,
    視線検出を用いた系列位置効果の評価手法の開発,
    映像情報メディア学会技術報告, Vol.41, No.4, pp.1-4, (2017.2.28, 横浜).