情報通信工学コース 山本研究室
公立大学法人 首都大学東京

Yamasho Lab Graduate members

2018 Bachelor Graduate

Masato Nakajima

2012年 東京都立産業技術高等専門学校 ものづくり工学科 入学

2017年 東京都立産業技術高等専門学校 情報通信工学コース 卒業

2017年 東京都立産業技術高等専門学校 専攻科 創造工学専攻入学

2019年 東京都立産業技術高等専門学校 専攻科 創造工学専攻修了

     学士(電気・電子)

2019年 情報通信関連の会社へ就職

 

Research

高速度撮影を用いた瞬目動作における個人特徴量の抽出【卒業研究】

通常,顔の筋肉の作りには個人差があり,その筋肉の動きが深く関連する目の瞬きで個人認証する手法に挑戦しました.瞬きは0.3秒程度の一瞬の動作であるため,本手法では高速度カメラ(500fps)で撮影した動画から瞬きの速度分布を算出しています.この速度分布を等高線分布として表して,正規化相関手法で個人の判別を行いました.その結果,自然に発生する自発性の瞬きを捉えることによって,本人と他人を明確に分離できることが確認できました.

表情と頭部姿勢変化による感情推定精度の向上【特別研究】

人工知能を搭載した音声認識や画像処理システムの普及により,人間とコミュニケーションを取ることが可能な通信デバイスやロボットの開発が急速に進められています.中でも,対面コミュニケーションが重要な介護などの応用事例では,情動や気分など,相手の心因的変化を判定できるシステムの開発が必要不可欠と考えます.そこで本研究では表情に加えて顔の姿勢変化を捉えることで,的確に心因的変化を捉える手法を開発しました.一般的に嫌悪や恐怖を感じたとき,顔を背けたり,下を向くなどの特徴的な姿勢の変化が伴います.本研究ではこの姿勢変化の程度を把握すると共に,姿勢変化時の表情変化量を補正することで,情動の分類精度を改善することができました.

Publications

  1. [4]梅園真実,中島正人,山本昇志,
    単票紙認識を可能とした投影型学習支援システムの開発,
    映像情報メディア学会技術報告, Vol.43, No.8, pp.41-44, (2019.3.8, 東京).
  2. [3]中島正人,恒﨑正滋, 小室孝, 山本昇志,
    感情推定を目的とする頭部姿勢検出に関する基礎的な検討,
    映像情報メディア学会年次大会予稿集, 21C-3, (2018.12.21, 東京).
  3. [2]中島正人,鈴木玄貴,山本昇志,
    正規化相関を用いた瞬目動作における個人特徴量の抽出,
    映像情報メディア学会年次大会予稿集, 31B-4, (2017.9.1, 東京).
  4. [1]中島正人,山本昇志,
    高速度撮影を用いた瞬目動作における個人特徴量の抽出,
    電子情報通信学会東京支部学生会研究発表会, Vol.22, No.21, pp.21, (2017.3.4, 品川).