情報通信工学コース 山本研究室
公立大学法人 首都大学東京

Yamasho Lab Graduate members

2016 Bachelor Graduate

Akiyoshi Matsufuji

2010年 東京都立産業技術高等専門学校 ものづくり工学科 入学

2015年 東京都立産業技術高等専門学校 情報通信工学コース 卒業

2015年 東京都立産業技術高等専門学校 専攻科 創造工学専攻入学

2017年 東京都立産業技術高等専門学校 専攻科 創造工学専攻修了

     学士(電気・電子)

2017年 首都大学東京 大学院へ進学

 

Research

全周囲画像からのキューボイドマップ変換【卒業研究】

生活を支援する目的で開発されたロボットが家庭内を自在に移動することは,そう遠い未来の話ではなくなりつつあります.これらロボットは移動するための障害となりうる物体を自ら検出して回避行動や迂回路検索を行う必要がありますが,自らに設置されたセンサだけでは頻繁にモノの移動が発生する生活空間を明確に把握することは困難なことです.
そこで我々は,室内の一定箇所に設置された全方位カメラ画像から,部屋の正確な寸法や物体の配置が把握できる手法の開発を行っています.本研究では全方位画像を部屋の形に合わせて分割・変形を行い,射影情報ではありますが,部屋にある物体の位置や相対的な距離が把握できるマップ製作アルゴリズムを開発しました.

生活空間における継続的な人物移動履歴の検出【特別研究】

我が国には世界でも類を見ない超高齢化社会へ移行しつつあります.そのため老人性認知症の早期発見は緊急課題であり,多くの自治体でも積極的な検査の呼びかけを行っています.しかし,核家族化が進んだ現代,独居高齢者の数も著しく増加しているため,なかなか把握することが難しい隠れ認知症患者を如何に発見するかが大きな課題となっています.
そこで我々は居住空間の天井部分に設置された全周囲画像から,高齢者が部屋内で移動する履歴が把握できるシステムの開発に取り組んでいます.高齢者だけを明確に抽出するために,我々は人体円筒モデルを撮影画像に適用して,パーティクルフィルタ処理でリアルタイムに移動を追跡するシステムを構築しました.また,部屋の家具などにより足元が検出できない場合を想定して,2台の全周囲カメラで足元対応を判断するロバストな追跡手法を開発しました.

Publications

  1. [5]松藤彰宏,岡本健志,山本昇志,
    広視野ステレオカメラによる人物の姿勢や向きの推定,
    映像情報メディア学会技術報告, Vol.41, No.4, pp.5-8, (2017.2.18, 横浜).
  2. [4]岡本健志,松藤彰宏,山本昇志,
    視線検出を用いた系列位置効果の評価手法の開発,
    映像情報メディア学会技術報告, Vol.41, No.4, pp.1-4, (2017.2.28, 横浜).
  3. [3]松藤彰宏,田島翔,山本昇志,
    Line Segment Detectorを用いた簡易的な射影歪補正手法の提案,
    映像情報メディア学会年次大会予稿集, 24B-3, (2016.9.1, 三重).
  4. [2]松藤彰宏,鈴木亮太,本田秀明,山本昇志,小林貴訓,
    全方位カメラ画像からの継続的な人物追跡手法の提案,
    映像情報メディア学会冬季大会予稿集, 22B-3, (2015.12.15, 東京).
  5. [1]松藤彰宏,本田秀明,山本昇志, 【研究奨励賞受賞】
    距離を考慮した正確な全周囲画像変換手法の開発,
    映像情報メディア学会技術報告, Vol.39, No.8, pp.91-94, (2014.2.28, 横浜).