情報通信工学コース 山本研究室
公立大学法人 首都大学東京

Yamasho Lab Graduate members

2014 Bachelor Graduate

Akiyoshi Itoda

2008年 東京都立産業技術高等専門学校 ものづくり工学科 入学

2013年 東京都立産業技術高等専門学校 情報通信工学コース 卒業

2013年 東京都立産業技術高等専門学校 専攻科 創造工学専攻入学

2015年 東京都立産業技術高等専門学校 専攻科 創造工学専攻修了

     学士(電気・電子)

2015年 北陸先端科学技術大学院大学へ進学

 

Research

投影画像を用いたデジタルノートシステム【卒業研究】

本研究室では昨年から学習支援のためのデジタルノートシステムを開発しています.このシステムはタブレット端末にデジタルペンやカメラ,マイクを装着し,実際の紙に書き写しながら,筆跡,音声,画像などをデジタルで保存できるシステムです. ただ,記録したノートを再生するのはタブレットのディスプレイであり,自宅で再学習した時に,追加や書き込みが困難という欠点がありました.
そこで我々は,記録した過去のシートを投影画像として再生して,追記可能なデジタルノートシステムを開発しました.このシステムではシートの 紙端をカメラで認識し,その位置をリアルタイムで追跡しているので,シートが多少移動しても,正確な位置に書きこむことが可能となりました.

時系列回帰分析を用いた表情変化からの散漫状態の推定【特別研究】

本研究では授業支援の一環として,受講中の学生の表情を捉え,その表情変化から散漫状態を推測する研究を行いました.一般的に睡魔に襲われた人は眼を閉じるなどの表情変化が起こりますが,それだけでは眼を休めているのか,本当に散漫状態に陥っているのかの 判断がつきません.
そこで我々は様々な表情変化を脳波の状態と対応させながら測定を行ったところ,眼が閉じるだけでなく口元がゆるむ状態になったとき,意識が散漫な状態に陥ることを見出しました.また眼の閉じ具合と口元の緩み具合を変数と捉え,自己組織化マップ上での遷移を時系列で捉えることで,散漫状態に陥る直前に警告を発することができる推定システムを確立しました.

Publications

  1. [7]井戸田彰義, 本田秀明,山本昇志,
    Webカメラを用いた表情変化と心理変化の時系列回帰分析,
    映像情報メディア学会冬季大会予稿集, 10-10, (2014.12.18, 東京).
  2. [6]山本昇志,本田秀明,井戸田彰義
    市販ディスプレイを用いた動的視力測定手法の開発,
    電子ディスプレイ研究会,信学技報(EID), Vol.2014-11, p.17-20, (2014.10.15, 東京).
  3. [5]本田秀明,井戸田彰義, 山本昇志,
    動体視力測定時の視線挙動の解析,
    映像情報メディア学会技術報告, Vol.38, No.7, pp.89-92, (2014.2.22, 横浜).
  4. [4]井戸田彰義, 豊田彩織,山本昇志,津村徳道,
    遠隔授業における集中具合と顔表情変化との相関解析,
    映像情報メディア学会冬季大会予稿集, pp.1-2, (2013.12.18, 東京).
  5. [3]小井出慎,井戸田彰義, 山本昇志,
    頭部移動に追従した光沢再現の現実感評価,
    映像情報メディア学会技術報告, Vol.37, No.7, pp.59-62, (2013.2.16, 横浜).
  6. [2]井戸田彰義, 小井出慎,山本昇志,
    紙面とPC情報が重畳可能な電子ノートシステムの開発,
    映像情報メディア学会技術報告, Vol.37, No.7, pp.43-46, (2013.2.16, 横浜).
  7. [1]井戸田彰義,坂本真一,山本昇志,
    マルチモーダルを利用した電子ノートシステムの開発,
    第31回数理科学講演会 論文集 pp.91-92, (2012.8.25,東京).