現代は、変化が激しく複雑な時代、VUCA時代といわれます。あるいは知識や情報が社会のいたるところに影響を及ぼす知識基盤社会ともいわれます。電気電子工学コースは、学生たちが生きる時代がどのような時代なのか、その時代の技術者がどのような能力を身につけておけばいいのかを探り続けています。
3年デザイン思考の授業では、大手ICT企業、大手電機メーカー、ペットロボット製造スタートアップなどの企業が提示したテーマに取り組んでいます。各企業が、実際に課題解決したいと考えているテーマについて、インタビューやウェブ調査を元に学生達自身が問題を発見し、解決するアイデアを考えます。インタビュー先は、自治体、製鉄所、清掃工場、障がい者施設、気象情報提供企業、など多岐に渡ります。また、5年デザイン思考の授業では、デザインコンサルティングファーム、技術系コンサルティングファーム、創造性育成機関など、現場でイノベーティブなアイデア提案を実践している方々を非常勤講師として招いています。このように、電気電子工学コースでは、多様な人や組織を知る機会を提供しています。それにより、学生諸君が生きる社会・世界がどのようなところなのか気づき、その中で技術をどのように活かすべきなのかを体験的に学んでもらっています。