Encouraging Learning

学びを促す

電気電子工学コースでは、学生が学びやすい環境や仕組みとは何かを模索しています。ここでは、それらのうち、現在行われているものを紹介します。

1科目1単位

電気電子工学コースでは、3〜5年の専門科目(座学)は全て1単位科目です(学修単位科目を除く)。カリキュラムは、科目間で相互に関連しながら連続的に発展していくように設計されています。これが有効に働くには、前段の学習内容を修得した上で、次段の学習内容に進むことです。そこで、各科目を1単位に区切りました。2単位科目よりも短い周期で学習内容を修得していることを確認して、より高度な内容の学習に進むしくみです。言い換えると、1単位化は、理解不足のまま学習内容が積み上がることを回避するためのものです。また、もし理解が十分でなく単位を落とした場合でも、1単位の分量なのでより速やかにリカバーすることができます。

演示実験

通常教室での授業でも、講義内容と関係する簡単な演示実験を行っています。演示実験とは、教員が授業中に学生の前でやって見せる実験のことです。2年「電磁気学I」では前期にコース所属の5年生が独自に開発したアプリを用いて電荷の周囲にできる電界(電気力線)の様子を観察します。また、後期には電子の電界偏向・磁界偏向の利用例を知るために実物のブラウン管を観察します。3年「電磁気学II」では、物質の磁化の性質を知るために、鉄片に磁石をこすりつけ、磁石にしたり、磁化した鉄片を元の磁化されていない状態に戻す実験を行います。3年「電磁気学III」では電磁誘導、うず電流、フレミング左手の法則を勉強するためにアルミパイプ内を磁石を落下させる実験も行います。授業内容に関連する実験をその都度授業に取り入れることによって、文字で見たり、言葉で聞いたりしただけでは知識として定着しにくい物理法則や現象を、五感すべてを使う学習によって定着を図る工夫をしています。