電気電子工学コースでは、学生が学びやすい環境や仕組みとは何かを模索しています。ここでは、それらのうち、現在行われているものを紹介します。
本校の全教室にはプロジェクターとスクリーンが設置されていて、WiFiも完備しているため、教員PCの画面を学生のPCに配信できます。学生は配信された画面(板書など)を手元のPCやスマートフォンではっきりと見ることができます。電子工学や電気電子材料の授業では、材料特有の物理現象を動画で一緒に確認したり、複雑な形をした半導体デバイスをカラーの精細な図で説明することで、教科書だけでは伝わらない学習内容の充実を図っています。また、配信内容は授業後に電子データで配布され、復習や欠席時に活用されています。
電気電子工学コースでは、3〜5年の専門科目(座学)は全て1単位科目です(学修単位科目を除く)。カリキュラムは、科目間で相互に関連しながら連続的に発展していくように設計されています。これが有効に働くには、前段の学習内容を修得した上で、次段の学習内容に進むことです。そこで、各科目を1単位に区切りました。2単位科目よりも短い周期で学習内容を修得していることを確認して、より高度な内容の学習に進むしくみです。言い換えると、1単位化は、理解不足のまま学習内容が積み上がることを回避するためのものです。また、もし理解が十分でなく単位を落とした場合でも、1単位の分量なのでより速やかにリカバーすることができます。