電気電子工学コースで学ぶ全科目を紹介します。
電気電子工学コースでは様々なスタイルの授業を行っています。スタイル別に電気電子工学コースの学習内容を紹介します。
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実習では体験的に実務を学習します。例えば、既存のアプリケーションソフトウェア(例:MATLAB、SPICE、EAGLE)やハードウェア(例:オシロスコープ、直流電源、FG)の使用方法を学んだり、ソフトウェア(例:ネットワークアプリ、ゲーム)やハードウェア(例:CPU、オーディオアンプ、生体計測回路)の設計と製作を行います。電気電子工学コースでは、知っているだけではなく、使えること、作れることを目指します。
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実験では、実物(回路など)を用いて、理論を体験的に学びます。実験では計測が行われ、授業後に報告書(レポート)の提出が求められます。実験を行うことによって、講義で学んだ理論を計測結果の分析に活用したり、逆に、講義で学ぶ前に物理現象を体験的に把握することで、講義の理解を促す効果が期待できます。電気電子工学コースでは全学年で全27テーマの実験が行われ、理論と実践の両方に通じるエンジニアの育成を行っています。
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研究では、一つのテーマについて深く探究します。調査、課題発見、実装と開発、評価、改善、執筆、発表というステップを繰り返し行います。失敗と挑戦を繰り返し、忍耐強く一つのことに1年以上の長期間に渡って専心することを体験します。大きな研究テーマの場合にはチームで取り組んだり、分野にまたがる研究テーマの場合には研究室が連携する場合もあります。
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講義とは教師が解説を行う授業スタイルです。最も一般的なスタイルで、ほとんどの授業時間はこのスタイルで占められています。といっても講義のみで授業が行われることはほぼありません。大抵の授業では、途中にアクティブ・ラーニング(問題演習、実習、協同学習など)が入ります。
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授業以外で提供している教育プログラムを紹介します。
電気電子工学コースでは、上級生の Student Asisstant (SA) による教育プログラムが提供されています。2年生向けのマイコン講座(Arduino の使い方)、3-4年生向けの基板設計ソフト講座(EAGLE の使い方)、3-4年生向けの基板加工機講座(LPKF, KitMill の使い方)はワークショップ形式で行われています。ワークショップの企画、設計、運営は、SA が行っています。また、2年生向けに専門科目(電気回路、電磁気学)の試験対策講座も開講されています。
*:LMSで在校生に公開
早稲田大学建築学科「役に立たない機械」にヒントを得て2017年度から年に1回実施しています。普段、学生は「人々の生活に役に立つもの」を作ることを目的に学習していますが、ここでは何の役に立たなくてもいいので、とにかく自分の作りたいものを作り、そのユニークさ・面白さを競います。
毎年テーマが設定され、過去には「チカチカする回路」「人間に反応する回路」「繋がる回路」などがあり、参加希望の学生が自由な発想で思い思いの回路を製作します。完成した回路は産技祭で展示し、どれが最も役に立たなかったかを投票してもらいます。過去の優秀作品には「光るスクール水着」「音割れアンプ」「電源として人体を利用した給電システム」などがあります。日頃培った技術力を無駄遣いしてみよう!